ごあいさつ

皆さまの「美味しい」記憶はどんなものでしょうか？

 例えば、私の好物のひとつ【鮎】の思い出

鬼怒川上流の陽が差す川岸。

帰途の長い渋滞。

鮎の塩焼きは頭から。

肝こそが美味しい！と晩酌する父の姿。

年末の冷凍庫に鎮座する霜がついた鮎。

その塩焼で炊いた鮎ご飯が美味しかったこと。

美味しいモノの記憶をたどると、

誰とどこでどんなふうに食べたかのシーンが紐付いて思い出され、

と、同時に喉が鳴ります

 「美味しい」は心とセットなのだと思います

 今、私は市場が好きです

料理人と作り出される料理を思い浮かべつつ

雑然と置かれる段ボール箱の中を見てまわる時間は宝探しのような心持ちです

 心に紡ぐ情報は、市場仲卸の目利きからキャッチすることができます。

生産者の思いに心を寄せ、ほっこり優しい気持ちになったり、

食材に秘められた歴史や固有の地域文化にワクワクしたり、

これらが大切な美味しさの【Plusエッセンス】になるのです

私たち大人と子ども、次世代を担う人達が

ずっとずっと心豊かに食べ続ける為に

日本ってイイよね！と誇れる美味しいモノ。ワクワクする素敵なコト。

美味しさの【Plusエッセンス】を

ひとつひとつ。しなやかに。心を込めて紡いでまいります